2023年11月25日土曜日

冬期休館のお知らせ

こんにちは、軽井沢現代美術館です。

当館は1123()をもちまして、2023年度の会期を終了いたしました。

今年はコロナウイルス感染症の影響も落ち着き、昨年と比べご来館の皆様にはリラックスして館内の時間を楽しんでいただけたように思います。無事今年度もこの日を迎えることができましたことを心より感謝しております。

今期、1階展示室では「境界」をキーワードに常設展「海を渡った画家たち」を開催。

今井俊満や堂本尚郎、草間彌生をはじめとした、戦後まもない困難な時代に活躍の場を広げた作家から、名和晃平、ロッカクアヤコなど、先進的な素材や技法を用いた現代作家たちの作品を展示。


さらに今期は同展示室にて特集展示「倉俣史朗展 カイエ」を開催。

当時インテリアに使われることのなかった素材を積極的に取り入れた倉俣氏の作品群は、今現在も唯一無二の存在感を発揮しており、来場者の方々には制作において氏のこだわりが伝わる繊細な造りを間近でご堪能いただけたことと思います。


2階企画展示室では津上みゆき「View時の景」を開催。

ご来館されたお客様の中には、当企画展を求めて遠方よりお越しいただいた方もたくさんおられました。

目の前に立つと自分が風景に吸い込まれてしまいそうな大迫力の作品から、まるで小窓から景色を望むような細やかかつ大胆な筆遣いの作品まで。ご鑑賞いただいた皆様には、記憶の中で思い出される風景があったのではないでしょうか。




ご来館いただきました皆様、また尽力いただきました皆様には心より感謝申し上げます。

 

2024年度は例年通り4月下旬開館の予定ですが、決定次第当館公式ホームページにてお知らせいたします。



浅間山も冠雪し軽井沢は厳しい冬が近づいておりますが、来年もまたお会いできる日をスタッフ一同楽しみにお待ちしております。

2023年10月23日月曜日

2023年特集展示・企画展示のご案内

 こんにちは、軽井沢現代美術館です。


周りの木々が日に日に紅葉していくこの頃、今年度の開館期間も残り一ヶ月程となりました。

ここで今期限りの企画展示を改めてご紹介いたします。

 

 

1階展示室‐特集展示「倉俣史朗展 カイエ」

 

インテリアデザイナーとして1960年代半ばから商業空間や家具、プロダクトなど様々な分野で先駆的な作品を発表した倉俣史朗。

「夢心地」というテーマのもとに造られた氏の作品は、アクリル、ガラス、アルミニウム、スチールメッシュ、FRPなど、当時は家具に使用されることがなかった素材を取り入れることで、見慣れた生活空間から解放される無重力感や浮遊感を表しています。

 

本展では、倉俣氏が遺した貴重なスケッチをもとにしたシルクスクリーン作品集「倉俣史朗 Shiro Kuramata Cahier123集を中心に、代表作の一つ<How High The Moon>をご覧いただけます。

建築現場や土木工事に使用されることの多い網目状のエキスパンド・メタルで構成された本作品は、存在感のある一般的な椅子の形状でありながらも、スタイリッシュなソファーです。



その他にも、倉俣氏が89年頃より注目していた着色アクリルを使用した<Cabinet de Curiosite>や<Flower Vase>など、展示作品は全て販売いたしておりますのでご自宅でもお楽しみいただけます。

倉俣氏が重きを置いた“無重力感”、“非存在感”をぜひご体感くださいませ。

 

館内ミュージアムショップでは倉俣史朗に関する書籍をご用意しております。

倉俣氏没後30年、空前絶後の作品の数々と人物像や言説を記した「倉俣史朗入門」。

本展示でもご覧いただけるシルクスクリーン作品集の12集の図版とともに、生前の倉俣氏が思い出すままに書き留めた断片的な言葉や夢の覚え書きを編集・収録した「限定本 倉俣史朗 カイエ Shiro Kuramata Cahier 1-2」。

その他にも家具作品38点のカラー写真を収録した展覧会カタログもお求めいただけます。

 

 

 

2階企画展示室‐津上みゆき「View – 時の景」


津上みゆきは1973年東京に生まれ、大阪に育ち、1998年京都芸術大学大学院を修了。2003年画家の登竜門とも言われるVOCA賞を受賞しました。1996年ニューヨークでの滞在制作を経て、独自の絵画を改めて探求し始めます。2005年、大原美術館が行う滞在制作プログラムにおいて日々のスケッチを元に風景画を描く制作方法を確立しました。

 

本展は作家の作品世界に垣間見る「時」「都市」「道」「樹」の4つのモチーフにスポットを当てて構成されています。

作品タイトルに使われている“View”という言葉は、目の前に在る風景だけでなく、見方や考え方という広い意味が含まれているのです。

 


ご来館されたお客様のなかには一枚の絵を前に、「私は山の連なりや夜景のように見える」「自分はきらきら光る魚群だと思う」など、ご自身の解釈をお話しされていました。

大胆な色彩や様々な筆致で描かれた一枚一枚は、いったいどのような場所と瞬間だったのか。その真相は鑑賞する私たちに委ねられ、記憶の中やまだ見ぬ内なる風景を想像させてくれます。

 

館内ミュージアムショップでは、津上みゆきの書籍を取り扱っております。

日々のスケッチが作家の言葉とともにレイアウトされた作品集「時の景」。

2005年から2012年に制作された芳醇な色彩あふれる作品を、全120ページにわたってご覧いただける贅沢な作品集「Four Series CalledView”」。

Four Series CalledView”」の特装版には作家のサインが入っております。

津上みゆきの世界の一端をお手元で、じっくりとお楽しみくださいませ。

 

尚、今回ご紹介した企画展の作品はお買い求めいただけます。(一部非売作品あり)

 

芸術の秋、季節の移ろいとともに日常空間にアートをお迎えするのはいかがでしょうか。

当館は1123日まで開館しております。(火・水曜日休館)

みなさまのご来館を心よりお待ちしております。


2023年10月14日土曜日

ミュージアムショップの人気商品!

 

こんにちは、軽井沢現代美術館です。

深まりゆく秋、軽井沢の樹々の葉も色づいてきました。

 

10月31日はハロウィン。

「かぼちゃ」がモチーフのアートといえば、草間彌生の作品の数々ではないでしょうか。

「圧倒された」「元気が出た」と、お客様も草間作品に魅了されております。

 

エネルギーに満ちた草間ワールド!!

今回は、そんな魅力のつまった草間彌生のグッズをご紹介いたします。

 

「オブジェ/PUMPKIN

 

海外の方にも大人気なオブジェは、樹脂製で、手にとるとずっしりと心地よい重みを感じます。

存在感のある黄色、洗練された可憐な赤。どちらも人気です。

 

「ジグソーパズル/ PUMPKIN


秋の夜長をパズルをしながら、ゆっくり楽しんではいかがでしょうか。

完成したら額装してお部屋に飾ると素敵です。

 

「手ぬぐい」ハート・黄樹・富士山・南瓜(赤・黄色)

それぞれ個性的な柄をお楽しみください。

 

「キーリング」

心奪われるカラフルな8種類のキーリング

一番人気は「南瓜」ですが、チャーミングな「魚」「蝶」「ハイヒール」に惹かれる方も。

あれこれ迷いながら、お気に入りの一品を選んでいらっしゃいます。


 PUMPKINチャーム」

最後に、リニューアルしたキーリングタイプのチャームです。

10月中旬からの販売となります。どうぞお楽しみに。

 

その他にも、エコバッグ、クリアファイルなど、わくわくする商品がそろっています。


草間ワールドをお手元に、よりエネルギッシュに輝く毎日を手に入れませんか。

美術館裏の離山に紅葉の映える今秋、皆様のご来館を心よりお待ちしております。

2023年9月21日木曜日

蟹江杏「公開制作―版画作品が出来上がるまで―」

 こんにちは、軽井沢現代美術館です。

202389()10()に毎年ご好評をいただいている夏のイベント「蟹江杏 公開制作―版画作品が出来上がるまで―」を開催いたしました。


この公開制作では、テーマを決めて下絵を描き、版を彫り、プレス、彩色して仕上げるという、普段アトリエで行う制作過程を特別にご覧いただけます。

また、ご希望のお客様にはオーダーによるオリジナル作品の受付・販売も!

今回もイベントの2日間で数組のお客様の特別な作品が誕生いたしました。


毎年杏さんに会いに来てくださるお客様、この日初めての来館で杏さんのファンになってお帰りになったお客様など、多くの方に楽しんでいただきました。

版画制作をここまで近い距離で見学する機会は少ないかと思います。お客様にとっても貴重な経験となっていれば嬉しい限りです。


小学生のお客様と友達のようにお話をしながらオーダー作品を制作する杏さん。

会話の内容や表情を見ながら、作品に反映させていきます。

和やかな雰囲気の中でも自由自在に動く杏さんの手は魔法のようです。


制作した作品をお客様にご披露している杏さん。

杏さんらしいあたたかい作品をごらんになったお客様は、自然と笑顔に。



今年は新型コロナウイルスの自粛制限が無い中で開催することができ、マスクを外した笑顔が溢れるイベントになりました。

蟹江杏さん、atelierANZの皆様、そしてご参加くださった皆様にスタッフ一同感謝申し上げます。


当館では引き続き蟹江杏さんの作品や書籍、グッズを販売しております。




「第14回ようちえん絵本大賞」を受賞した絵本「ハナはへびがすき(福音館書店)」や関連グッズもございます。

軽井沢にお越しの際は、ぜひ軽井沢現代美術館にお立ち寄りくださいませ。

皆様にお会いできることを楽しみにしております。

2023年7月28日金曜日

GALACTICA

こんにちは、軽井沢現代美術館です。

 

今期も、当館では天然石ジュエリーブランド「GALACTICA(ギャラクティカ)」を取り扱っております。

GALACTICAは、2004年にプレポルテ・デザイナーとファッション・エディターの女性2人によって立ち上げられました。

長くデザイナーブランドへ製品を提供し続けて培った「服に合う」というコンセプトを基本に、国内外から取り寄せる素材選びからデザイン、制作まですべての工程をアトリエで手掛けています。


「“天然石”は敷居が高そう…」、「手持ちの服に合わないかも…」といったイメージをお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今期はより軽やかに、日常や旅先に適したラインナップをご用意いただきました。

自然石の美しさをそのまま活かしたオリジナルジュエリーたち、今回はその一部をご紹介いたします。


日に日に暑さが増すこの季節、涼しげなブルーのジュエリーはいかがでしょうか。



Arlequin


父パブロが愛情込めて幼い息子を描いたアルルカン姿のパウロ・ピカソをモチーフに。

ブルーのダイア柄はアパタイト、白いフリルは池蝶貝パールに託して。モダンで優雅なセミロングのネックレス。

 

Rough Nugget


荒削りに形作った自然石の塊、ラフ・ナゲットのアパタイトとラブラドライトをシルバーチューブで繋いだシンプルな構成。透明感のあるブルーと奥光りするグレーの美しさ。躍動感あふれる形の面白さが際立ちます。

 

Dia de Muertos


小粒ながら輝くオパールひとつひとつに個性があって、素材のリズムが楽しいネックレス。ポイントで使用しているターコイズはアリゾナ産の天然色。現在は鉱山の閉鎖が相次ぎ、希少性が増しているそうです。

輝くオパールとメキシコの空のようなターコイズ、シンプルなテイストの装いに、さり気なく華を添えてくれる一本。

 

 


Bright Chain


ゴールドやプラチナのかわりにシックな色石をチェーンのようにつないで。

茶とカーキを混ぜたようなサファイアを紺やシャンパン色の7種類の色石がつなぐので、それぞれの輝きが知的にまとまります。ニットやカットソーにさりげなく、ブラックドレスに合わせても素敵です。

 


South Breeze


赤やオレンジの柔らかな色調が心地よい南の風を感じさせます。

中国南部に産出する希少なサウスレッドアゲート。ティアドロップ形の池蝶貝パールと併せてファンシーに。黒い服の差し色として大人可愛いを演出してくれます。

 


色鮮やかな一粒一粒は、すべて自然が生み出したカラーバリエーションです!



Pastel Parade

マシュマロのような、ミントキャンディのような、優しい色合いのビーズはマルチカラーのモルガナイト。そのふんわりした色味を引き締めるのは、小粒ながらシャープなトパーズとアメジスト、アゲートのヴィヴィットなビーズ。年代・季節を問わず楽しめます。

 


Stained Glass


黒い枠で区切られた色ガラスが光を反射して美しい模様を描くステンドグラスをイメージ。

ここではマルチカラーのサファイアが黒のオニキスに引き立てられて、一層鮮やかに輝きます。この鮮やかなサファイアの色は、染めではなく熱処理をして本来持っている色味を強めたものです。

 

 

 

毎日の装いを引き締める、甘すぎない大人のネックレス。

Teardrops Chain


違う素材で同じカットのビーズだけというミニマムさがシック。

チェーンのように日々さらっと着けてどんな服にも合う涙型のネックレスです。パイライトとラブラドライトが強弱のリズムを刻みます。

 


Satin Doll


黒くコーティングしたヘマタイトの中心に連なる柔らかなピンクのクンツァイト。

艶やかで妖艶な輝きと、飾り気のないピンクのコントラストは、黒いサテンのドレスを着たレディのよう。

 


Lunar Eclipse


純白のパールの華やかなイメージを覆す妖艶な光沢です。

黄金色から薄墨色へと変化する月蝕の光を池蝶貝パールに託して、赤銅色のヘマタイトでつないだ神秘的なロングネックレスです。

マッチングイアリング(ピアス)を揃えて、クールながらも華やかな印象に。

 

 

 

ネックレスに使用されているシルバーは、主にタイの少数民族・カレン族の高純度ハンドメイドビーズ(カレンシルバー)を発注。現地での素材選びからこだわりぬいた、どれもここでしか出会えない一品です。

実際に身に着けることで、ネックレスとの馴染みをより感じられます。

当館へお越しの際はぜひお試しくださいませ。


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