2011年10月10日月曜日

名和晃平とそのコンセプト

軽井沢現代美術館では作品と一緒に写真が撮れます。

お客様が写真を撮られる作品の中でも、もっとも人気なのが奈良美智の
Puff Marshieという大きな女の子の顔のオブジェです。
そして、それに次ぐ人気が名和晃平のPixCell-Deer#11ではないでしょうか。

今回は、このクリスタルのビーズを全身にまとった魅力的な鹿の剥製について 調べてみました。


「PixCell」とは名和晃平の考えた造語です。「Pixel」は「画素」を意味し、 「Cell」は「細胞・粒」を意味します。
なぜ「画素」がこの作品に関係しているのかというと、この鹿の剥製はネットオ
ークションで落札したものだからという理由も一つにあるそうです。

名和は自身の作品集シンセシスで言っています。

販売目的でインターネットにアップロードされた剥製の画像は、一見剥製なのか、
生きている動物なのか判別しづらい。これは表面の画像だけを切り取って情報の
やりとりをする検索システムの盲点でもある。このシステムにおいてはすべてが
同じように扱われ、浮遊する何千億もの画像には、検索するスピードを効率化す
るためのタグがつけられる。
そこにはキーワードが本来持つ意味やテーマ性と同時に、オブジェの由来などを
無に返してしまうようなものが含まれている。例えば、ネットオークションのサ
イトで「動物」というキーワードで検索すると「モデルガン」ばかりが表示され
ることがある。何者かによるビジネスに乗せるための作為で、検索システムに小
さなほころびが生じる。この状況をそのまま作品化したいと思ったと。

また、名和の新作Pixcell Double Deerという鹿の剥製を重ねて並行にずらし、
表皮をクリスタルガラスで覆った作品は、ずらし方が鼻先や目の位置を基準に水
平、あるいは斜め45度と、定型化されたデータを扱うような処理を施したそうで
す。まるでコンピュータのシフトボタンを押しながら、ただコピー&ペーストを
するように。



と・・・ここまでシンセシスとにらめっこをしながら、抜き出し、書き出してき
ましたが、難しいです。
名和さんのお話は、コミュニケーションと彫刻にも及びますが、難しすぎて私に
は理解できないので割愛します。
芸術作品は、見るだけでも楽しいですが、このように作家とコンセプトを調べる
とさらに面白くなってくると私は思います。
名和晃平のPixCell-Deerにしても、そのコンセプトは名和から送られた挑戦状、
謎解きの知恵の輪のようです。見るだけで楽しい、知るとさらに深い、そこに来
たら始めて現代アートの入口なのかもしれません。

(u)

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