2015年6月13日土曜日

常設展示・「元永定正とその周辺」より


現在常設展示中の「元永定正とその周辺」より、

今日は白髪一雄についてお話させていただきます。



具体美術を代表する作家・白髪一雄は、
天上から紐を吊るして、その紐につかまりながら脚を使って絵を描く、
という世界的にも例を見ない技法の持ち主です。




















白髪の師・吉原治良の「今までにない絵を描け」という言葉で生み出されたという、この技法。

脚で描く他にも材木を叩き切る作品や、泥や絵の具をおいたキャンバスに飛びこむ、アクションペインティングも発表しています。


自身の精神世界にどっぷりと浸かりながらも、情熱的に感情を爆発させるように、
身体を張って描かれた作品は、躍動感にあふれ、絵の具の隅々まで生命が宿っているように感じられます。


1988年以前 キャンバスに油彩「桃園」より


















パソコンやテレビの画面、スマホなどでどんな情報も得られる時代ですが、
実際に作品と対峙したときに得られる心の動き。
是非たくさんの方に体感していただきたい。そんな情熱を心に秘めて、
皆さまをお迎えしています。

当館は皆さまのお越しを心よりお待ちしております!












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