2021年10月18日月曜日

「Collector’s Eye-名和晃平-」のご紹介

こんにちは、軽井沢現代美術館です。
10月の軽井沢は木々が黄色く色づき、紅葉の見頃を迎えようとしています。


現在、当館2階展示室では企画展「Collector's Eye-名和晃平-」を開催しております。
本展では個人コレクターによって収集された名和晃平の立体、平面作品の数々をご覧いただけます。 


1階受付から少し離れた場所にある2階企画展示室は、静寂に包まれた空間で作品とじっくり対面することが出来ます。


名和晃平と言えば“鹿”を思い浮かべる方は多いのではないでしょうか。
中央に立ち上を見上げている鹿「Trans-White Deer」。
小さい粒のビーズが表面を覆い、光に当たると雪のようにきらきらと輝いて見えます。




深い紺色の絨毛に覆われた立体シリーズ「Velvet」。
作品を鑑賞していると、鹿や人の形を保ちながらもその表面はまるで波打って見え、一つ一つのオブジェが爆発、落下、浮遊と目に視えないエネルギーを表現しているかのよう…。




垂直に15度傾けたキャンバスの上端から特殊なインクを垂らして制作された平面作品「Direction」シリーズ。
重力に従って斜めに流れる線は、シンプルながらもスタイリッシュに常に私たちの身体に働く力を可視化しています。


素材の特性に着目し、最先端のツールを駆使して生み出される作品たち。
洗練された美しいフォルムは鑑賞者に心地良さを感じさせるだけでなく、私たちが生活の中で当たり前に感じている事物、現象に今一度意識を向けるきっかけを与えてくれることでしょう。

今期の開館期間も残り1ヶ月僅かとなりました。
コレクターたちが魅入られた名和晃平の世界観を、是非当美術館でご体感くださいませ。

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