こんにちは、軽井沢現代美術館です。
今期、当館2階企画展示室では、津上みゆきの個展「View – 時の景」を開催しております。
津上みゆきは画家の登竜門とも言われるVOCA賞を2003年に受賞。
国内外で個展を中心に数多くの作品を発表してきました。
本展は作家の作品世界に垣間見える4つのモチーフがアクリル作品を中心にした16点で構成されています。
移り変わる空の色、風の香りや湿度。時は絶え間なく流れ続け、日常の中で私たちはともすればその存在を見失いがちです。タイトルに時間や節気を示唆する作品の「時」を手掛かりに、日々の風景を紐解き、私たちそれぞれの風景を探ります。
― 都市 ―
文明が発達し、人が集まり、やがてその土地は都市と呼ばれ、時に再生を繰り返します。
「眼前を人が通り過ぎたことで、ひとつの道に見えてきた」と作家が語るように、道は人や動物の往来があってはじめて道となります。そこにあった動きをも捉えているキャンバスの色や形、筆致を視線で追うことは、まだ見ぬ旅へと繋がる道をたどるかのようです。
私たちの身近にある樹々や自然は、着実に日々変化しています。時に芽吹き花や実をつけ、葉を落とし、私たちと同じ地に立って天にむかう樹。描かれた様々な時を告げる樹々は、今という時と、その存在そのものを改めて見つめる機会を与えてくれます。
レセプションでは、水性木版画の作品もご覧になれます。
当館ミュージアムショップでは、津上みゆきの書籍を取り扱っております。日々のスケッチが作家の言葉とともにレイアウトされた作品集「時の景」、2005年から2012年までの作品集「Four
Series Called “View”」。
いずれも津上みゆきの世界の一端をお手元でじっくりとお楽しみいただけます。
尚、本企画展の作品はお買い求めもいただけます。
お気軽にご自宅を彩れる、飾りやすいサイズの作品もございますので、この機会に是非ご来館下さいませ。
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